インテリジェント型 CAN シリアルコンバータ

LFA6 「CAN」通信を、簡単なシリアルコマンドで使用可能。

「ミドルハードウェア」LFAシリーズ仕様のCAN対応製品です。

シリーズ標準仕様に準拠する他、ルネサスエレクトロニクス社製RX631(R5F5631)汎用CPU搭載モデルですので、コマンド仕様等のカスタマイズはもちろん、アプリケーション層の実装も可能となり、CANを利用したオープンネットワークへ対応させる事もできます。

もちろん簡単なコマンドで使用できるよう、専用ソフトが実装されていますので、CANの知識が無くとも使用可能です。CAN通信ラインと内部回路は、アイソレータにより絶縁している為、LFA6同士や市販CANデバイスと安全に接続する事ができます。

CANは非常に簡単に使えるうえに、高い信頼性を備えたシリアルバス通信で、自動車産業における普及に伴い、現在ではさまざまな産業分野の組込ネットワークで使用されるようになりました。

特長

製品の特長

● 弊社でプリインストールされたアプリケーションにより、RS232C(調歩同期)ポートからの簡単なコマンドで、CAN の知識が無くともCAN 通信ラインへのアクセスが可能です。

● 別売のCPU デバッグボードを使用する事により、お客様専用アプリケーションをプログラミングする事も可能です。

● 絶縁実装オプションで、CAN ラインと本ボードを電気的に絶縁する事が可能です。

● 調歩同期側通信部は、RS232C のほかLV-TTL にての接続も可能です。

● 基板サイズは、3cm×5cm と小型で、コネクタ実装オプションも豊富なため、様々な設置形態でご使用いただけます。

● CAN 通信部は、標準(11 ビット)IDentifier と拡張(29 ビット)ID の両フォーマットのメッセージを送受信できます。

● CAN 通信部のビットレート、および、調歩同期側ビットレートをコマンドにより変更する事が可能です。

CAN とは?

CAN は、Controller Area Network の略称で、ISO(注1)にて国際的に標準化されたシリアル通信プロトコルです。

これまで自動車産業では、安全性、快適性、低公害、低コストを求め、様々な電子制御システムが開発されてきました。これらの制御システムは、システムごとに通信のデータタイプや要求の信頼性などが異なるため、複数のバスラインに構成される場合が多く、ワイヤーハーネスの数も増加していきました。

"ワイヤーハーネスを削減する"、"複数のLAN を介して大容量データを高速に通信する"といったニーズに応えるため、1986 年ドイツの電装メーカBOSCH 社が自動車向けの通信プロトコルとして CAN を開発しました。

その後、CAN はISO11898 およびISO11519 で規格化され、現在、欧州では自動車LAN の標準プロトコルに位置付けられています。

仕様

項目 デバイス 詳細
CPU R5F5631MDDFM

・メーカー :ルネサスエレクトロニクス
・クロック :■メインクロック 12MHz
       ■システムクロック(ICLK) 最大96MHz
       ■周辺モジュールクロック(PCLK) 最大48MHz
       ■RTC 入力クロック(RTCSCLK) 32.768KHz
・内蔵機能 :■リセットおよび電源電圧制御:POR,LVD
       ■内蔵メモリ(ウェイト無)
・FLASH ROM(384Kbyte)
・SRAM(64KByte)
       ■内蔵E2 データフラッシュ
・容量:32Kbyte、
・プログラム/イレーズ回数:100000 回
       ■リアルタイムクロック
       ■通信機能
・CAN,I2C,SCI,SPI
       ■ウォッチドックタイマ

DC/DC XCL202B331BR-G

■メーカー :トレックス・セミコンダクタ
■入力電圧範囲:+4.75~+6VDC
■出力電圧:+3.3VDC±2%
■最大出力電流:400mA

CAN MAX3051ESA+

■メーカー :MAXIM
■選択可能な動作モード:
1)最高1Mbps の高速動作
2)EMI を抑制するスロープ制御モード(最高500kbps)
3)スタンバイモード
4)低電流シャットダウンモード32Mbyte

Isolator ADUM6402CRWZ

■メーカー :アナログ・デバイゼス
■伝送周波数 :DC~25Mbps(NRZ)
■内蔵絶縁型DC/DC:最大出力500mW
■同相モード・トランジェット耐圧:25KV/μs

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