「DMX 512」通称「DMX」は灯体の光の強弱を調整したり、ムービングヘッド等の照明の位置・動き・形、の情報を送り、照明や舞台効果を制御する為の通信プロトコルで、制御信号を発信するコントローラとその信号に反応する機器(デバイス)の通信方式を定める規格です。
512チャンネルまで対応しており、DMX対応機材にはチャンネル番号が決められています。
従来のアナログ信号では対応しきれない状況に対応する為、アメリカの米国劇場技術協会(USITT)が1986年から開発を始め、1990年にDMX512-Aとして規格化、2004年にANSIにE1.11 USITT DMX512–Aとして承認されました。現在では、DMX512信号による照明コントロールが世界共通の最も一般的な方法となっています。
物理層はRS485で、転送速度250kbps スタート1ストップ2ビットの調歩同期シリアルで、1度に連続転送されるのは最大513バイトのパケットです。
1チャンネル1バイトなので、チャンネル毎に0~255の値が指定できる事になります。
1パケットの先頭には、88uSec以上のブレーク信号を出力する事でチャンネルの先頭を示します。