PC/104コネクタ(に限りませんが)はその接触構造により大きく2種類に分けることができます。
一つ目はチューニングフォーク型(音叉形状でせん断面が接触面)の物、そしてもう一つがスプリング 端子型(接触面はせん断面ではない)の物です。
チューニングフォーク型は金属板をプレスで抜いただけなので構造が簡単で製作が簡単な反面、接触面がせん断面の為凹凸が多く信頼性を上げる為には接点金メッキ厚を厚く(20-30マイクロインチ)掛ける必要があります。
スプリング端子型は金属板の平面を接触部とする為通常2つ以上の部位を曲げ組合わせて製作するので手間が掛かる反面、接触面に凸凹が少ない為金メッキ厚を薄くしても信頼性を損なう事はありません。ではどちらの構造が優れているのでしょうか?
接触構造のみを見る限りスプリング端子型に軍配が上がりそうです。しかしコネクタ自体どれが優れているか?となると一概に言えなくなります。
性能を決めるのは構造だけではなく、基本設計(ハウジング形状材質・コンタクト形状メッキ種類厚さ)・製作精度(常に品質が一定か?)等が絡んできます。またコスト重視の場合見方は全く違ってきます。